情弱医学生の独り言

情弱医学生の頭の中。人生設計、お金、対人関係、日常などについて考えたことをつらつらと。

臆病者のための億万長者入門

どーも、情弱医学生です。

今回は読了本のレビューで、

「臆病者のための億万長者入門」

著 橘 玲

 

お金との付き合い方に悩んでいる人にお届けします。

 

今回伝えたいことは、人は錯覚するようにできている。自分も例外ではないということです。

 

人はなぜ投資で失敗するのか?

それは人が錯覚するようにできているからだ。

宝くじを考えるとわかりやすい。宝くじで億万長者が生まれるたびに、私たちはうらやましいと感じる。そして、少し考える「その人が当たったのなら、私が当たっても不思議ではない。」

実際に当たる確率は1000万分の1。しかし、毎回の宝くじで億万長者が現れるのは事実。そのことに、私たちは錯覚し強い魅力を感じるのである。

 

経済合理的に考えると人生はつまらなくなる。

資産防衛を考えるのなら、リスク耐性ごとに最適戦略はほとんど決まる。

例えば、全部預金しておくか、全世界インデックスファンドに投資するかでほぼ間違いない。原理さえ理解すれば、それ以上の勉強も必要ない。当然、レバレッジもいらない。

本の著者がそう主張すると「そういうことじゃないんだよ!」と心の中の私が叫びだす。著者の言っていることは、論理的に正しいと私の頭は判断している。

これはいったいどういうことだ?

もう少し心の声を聞いてみる。

「ぶっちゃげ投資して儲けたい!努力して知り合いのあの人みたいに資産を増やしたい!」

なるほど。私は努力すれば資産運用も報われると信じたいようだ。

資産運用はリスクリターンを介した確率のゲームだ。私を含め、人は確率を理解できない。だからこのように「勉強すればなんとかなる」とか、「優秀な自分のところには、うまい話が来てもおかしくない」とか錯覚する。

 

錯覚で人は騙される。不平等なリスクリターンの取引を喜々として受けたがる。

ちなみに、この錯覚をうまく使うのがマーケティングだ。

幸せのために、子供のために、快適な生活のために、ストレス発散のために、愛情の証明のために、沢山のお金が必要だ!と今の社会は四六時中、私たちに叫び続けている。あまりにそれが普通になっていて、私たちは鈍感になっているが、沢山のお金が必要だなんて誰が決めた?

お金がなければ商品とサービスを買えないのは事実だ。じゃあ、頭の中に押し寄せてくる情報の中で、自分にとって絶対に必要な商品、サービスってどれだ?

その外食必要か?その服必要か?その旅行必要か?

それらを一生消費し続けるために、長時間働き、隙間の時間で資産運用を勉強し、リスクの高いレバレッジをかけ頑張っているのか?

その答えがYESなら何も言うまい。

しかし、多くの人が自分が絶対必要なものを錯覚しているように感じる。ひどいときには、一番大切なものを数え漏らしていたりする。

一回は真剣に考えて、絶対に必要なものを買うために必要なお金を計算して数字で出すべきだと思う。ここまですれば、良い判断ができるんじゃないかと思う。

 

結論。人は錯覚する。自分も例外ではない。

そのことを自覚して行動しよう。