情弱医学生の独り言

情弱医学生の頭の中。人生設計、お金、対人関係、日常などについて考えたことをつらつらと。

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学

どーも、情弱医学生です。

今回は読了本の感想を書きます。

タイトルは「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学」

著 藤沢 数希

 

この本を読んで、常識を疑うことの大切さを再確認しました。

世界のほとんどは資本主義を採用していますが、資本主義の中にも社会主義的な一面があると言われたら、あなたは信じられますか?

資本主義の良いところは、自由競争によって資源が最適配分される点です。しかし、市場がうまく機能しない分野もあるのです。例えば、寡占市場です。寡占市場では資本主義の前提である自由競争が起きないので、資本主義が機能しないと言われています。電力会社を考えてもらうと分かりやすいですが、国からの影響を強く受けていると思います。これが資本主義の中の社会主義的な一面の一例です。

その市場への介入は人の手によって行われます。市場原理のようなシステムによって動いているわけではないので、自分の得になるように介入したくなるのが人の性でしょう。一見、うまくいきそうな資本主義でもこのような所から制度の歪みが生じてくるのです。

私たちには、社会は正しいという思い込みがあります。ニュースを見ていても、適当な理由付けをされれば、そういうものなのかなと思って、社会の総意を流してしまいます。

ただ、様々な本を読んでいくと、この本のように違う考え方にも出会います。自分の頭では考えるのに能力不足でも、著者の頭を借りれば、「あれ、よく考えるとおかしいんじゃないか。」と気づくことができることがあります。

自分の考えについても、その他の考えについても疑う姿勢を持ちましょう。疑うというと悪いイメージがありますが、一度も疑わないということは現実を直視していないということでもあると思います。それは、自分にとっても他者にとっても良い結果にならないでしょう。