大切なものを忘れた人たち
どーも、情弱医学生です。
人は大切なことですら忘れてしまう。
老後に人生の後悔を聞いて回った調査がある。簡単に言うと、後悔のほとんどはお金と人間関係に関するものだった。
お金と人間関係が人生の中でも、トップレベルに大切だということには、みんな同意すると思う。しかし、後悔を語ってくれた人々は大切なもののために適切な行動ができなかったということなのだろう。
彼らもお金と人間関係が大切だということは分かっていたはずだ。では、彼らは大切なものを守る代わりに何をしていたのだろうか?
私は見栄とか付き合いとか、外部から押し付けられたものをずっと老後まで抱えてきたのだと考える。
人が生きていくうえで、外部との関係は避けられない。そして、自分が大切にしているものと外部が自分に求めるものは必ずしも一致しない。最初は、誰でも自分の大切なものを理解しているし、そのために行動する。しかし、一時的に自分の大切なもののために外部のことを優先させることが必要になることもある。
自分に働きかける外部の圧力は非常に強力だ。優先順位を変えるのは「一時的」だったつもりが、「ずっと」になってしまうことが多い。
私は大切なことなら忘れないはずだというのは嘘だと思う。意識的に大切なものを確認しなければ、それは外部にとっての大切なものにすり替わってしまう。人はそういうふうに創られている。だからこそ、後悔した人は失って初めて、大切なものがすり替わっていたことに気付いたのだろう。
なんにせよ、大切なものは大切なままにしておくことだ。
人は大切なことですら忘れてしまう。